明星までのイントロダクション

 今月11日に、ライブハウスHIDEAWAYでのライブを予定していましたが、都合の為中止しました。
 もしもブログを見てやって来てくれた方がいたとしたら、本当に申し訳ありません。


 その翌々日である13日に、再度HIDEAWAYへ歌いに出掛けました。
 この秋は、とにかくライブをたくさん楽しみたいなと思っています。


 今日は、13日のリラックスした楽屋裏の風景の様なライブ映像を届けます。




   SET LIST


 1 ひとりよがり
 2 東洋人
 3 僕にできること
 4 オーロラ
 5 壊れたルール




   




     東洋人
Words & Music by Yoshinori Sugawara


しゃかりきになって働く東洋人 №1に追いつき 追い越せ

しゃかりきになって働く毎日 電車揺られ 東へ西へ

星を見上げ何を思うの

家族の為 身を粉にして

夢はどでかく 大志を抱けと 少年の日 聞かされ育った

受験戦争 ブランド着飾り 他人よりも優れろと教わった

愛や夢は置き去りのまま

出口のない世界 ラビリンス

経済大国の夢を見たんだ 豊かな生活を手に入れた

経済大国の夢を見たんだ その為 失ったものが愛


秩序乱れて ルールは何もない 正義は消え スターは不在さ

誰もが皆 愛する術さえ 知らないまま大人になったよ

人が人を傷つけ合って

何が愛を救い出せるの

経済大国の夢を見たんだ 確かな幸せを手に入れた

経済大国の夢を見たんだ その為 失ったものが夢


経済大国の夢を見たんだ 豊かな生活を手に入れた

経済大国の夢を見たんだ その為 失ったものが愛

経済大国の夢を見たんだ 確かな幸せを手に入れた

経済大国の夢を見たんだ その為 失ったものが夢





   明星までのイントロダクション


 2012年9月13日 木曜日


 真夜中近くのHIDEAWAYの扉を開くと、カウンター席に一人座っていたマスターのトクさんが、ギターを抱えたまま、僕を振り返り笑った。
 どうやら、客足に火のつかない夜であるらしく、ステージにはマイクも譜面台も用意されていないまま、未来に向かい開け放たれた夜の自由が、ただ手持ち無沙汰に、行く当てもなく彷徨っている様な時間の経過に包まれている様だった。



 その夜、結局それ以後店に訪れた客は、中年男性客2名を数えるだけだった。
 トクさんは、ステージと反対側の奥の席に座る僕の所へギターを提げてやってきて、数曲歌を披露してくれた。
 マイクを通さない生のギターの共鳴音と歌声が、まったりとした夜の空気によく馴染み、温かい時間が流れた。
 そして、今度は床に置いていた僕のギターケースを引っ張り出して、その場で今日は歌おうかといったシチュエ―ションが生まれ、僕は歌い出した。
 昔作った東洋人って曲も、久しぶりに人前で歌い、様々な思いを噛みしめていた夜は静かに過ぎ去ろうとしていた。


 歌い終わる度に、何だかんだと話が生まれ、数曲歌い気が付くと、時計はもう夜明けを目前に控えた4時を回っていた。



 ボクハ トウヨウジンカラモウイチドウタイダスヨ


 この社会に真の希望をと、いつもそう願っているよ。