2015-01-01から1年間の記事一覧

YURIKA WITH フレンチトースト 

YURIKA WITH フレンチトースト あれから、月日は随分流れ去っていた。 毎日を色んな思いで乗り越えながら、偶然のように出会った日のことを想い出す。 夏の日の出会いは、あまりにも唐突で、何となく僕にとって、不思議な縁を感じるものだった。 彼女の名前…

grand soul cafe Guns´

grand soul cafe Guns´ 夜風が身に沁みる日もある秋の深まり。 十一月初日。 雨の降る日曜日の夜、僕はこの日、新しくオープンしたライブハウスを訪れていた。 中規模都市であるマイホームタウンの市街地の一角に、その店はあった。 すっかりライブハウスや…

一℃

点と点とが交わり、線が生まれる。 この巨大なマネーゲームを続ける社会の片隅では、まるで塵程度の存在に自分が思えて、心震えていた十代。 時代は、随分変わってしまった。 季節は当たり前に今日もうつろいを見せ、人の暮らしは流れ、時代は常に変わってゆ…

ROCKがあれば

雨の火曜日。 夏は、突然の終止符を打つように過ぎ去り、社会は、人と人とを繋ぎ止める為の規範を示す術を持たぬ暗黒の時代が続いていた九月。 法律を学ぼうが辞書をめくろうが、現代人の生き方を導くものなどなく、人は孤独の闇を覗き、様々な反応を示して…

うたたね

平和公園の木陰には、花壇を上手く利用して設けられたベンチがあった。 花壇の外枠に木製の板が敷かれ、人々の憩いの場が提供されていて、僕はそのベンチに佇んでいた。 終戦記念日であるその日、目の前にそびえる原爆ドームを見つめながら、お盆で賑わう広…

NO MORE HIROSHIMA

戦後70年を迎えた広島に捧げます。

FUJI

平成二十七年は、戦中の世だ。 あの福島の原発事故から四年の春も過ぎ、この暮らしはどこへ続いていくのだろう。 それにしても不思議なのは、この妙にまったりとした何となく大丈夫な雰囲気が毎日を包み込んでいて、誰もがまるで、もうあの原発事故のことな…

ONE´S HEART

偶然のような出会いや、仲間達との束の間の談笑。 梅雨空さえも、毎日泣きじゃくるには体力が間に合わないのか、当たり前に晴れ間も望めて、人生は歓びと悲しみに出会っては、また別れてゆく。 この日、僕はまるで砂時計を逆さにしたように、懐かしい人との…

51

国からの命令として、戦地へ。 他国との争い以前の話だと思った。 マイナンバー制を導入に際してのコマーシャルに、タレントのスマイルが花を添えている。 国会での首相の答弁は、同じことの繰り返しばかりで、つまり、はぐらかし以外の何物でもなかった。 …

同調

システムの破綻した世界で、今更何をどんな風に取り繕おうとも、もう上手く行かないのは明らかなことだった。 必要なことは、社会モデル自体のチェンジだったのだろうし、意識のシフトだと思った。 金曜日から土曜日へと日付けは変更され、僕は真夜中に一人…

桜ひとひら

桜ひとひら 二〇一五年四月四日 土曜日 ステージに立ち歌う僕の背後には、美しい桜が咲きほころんでいた。 国道二号線沿いにある福祉施設内のレストランでの、桜祭りのステージに僕は立っていた。 何故だろう。 僕は、不意に泣き出してしまいそうな不安定な…

桜祭りLIVE

あす、四月四日土曜日は、桜祭りのステージで歌います。 天気予報は、あいにく雨模様になるかもしれない降水確率になっていますが、気持ちのいい屋内で歌えるようなので、リラックスしに遊びに来て下さい。 僕ときららカフェのマスターとのユニット、フレン…

蕾 バイパス開通日。 さっきまで小雨のパラついていた空模様も一変。 陽射しの戻ったカントリーロードは、僕の心を解放感で満たしてゆくようだった。 ホトトギスが歌うまで。 それは、氷河の時代への希望の叫びとして僕の用いた言い回しの言葉だった。 そん…

ホトトギスが歌うまで

直前になりましたが、ライブのお知らせです。 三月二十九日 日曜日 広島県三次市での縄文祭りにて、ギターの弾き語りをします。 ブログでよく紹介させてもらっているストレッチクラスの関係のイベントで、今回はエストニアからもたくさん参加される為に、来…

PIT IN

PIT IN 僕は、過ぎゆく春の日々を費やし、新作アルバムに用意したメロディーにコードを着せ、言葉を乗せていた。 この春のとても爽やかな輝きを何と例えれば、その美しさ、しなやかさ、調和、穏やかさ、温かさといったものに相応しいのだろう。 言葉は、僕の…

HUNTER

HUNTER 春一番が吹いた日。 僕は、季節の移り変わりの知らせを、遅ればせながらふと耳にした。 街の営みは、今日も当たり前に続いてゆくよ。 三月ともなれば、日中、日によっては完璧な春の彩りに生命が沸き立つ。 ライブ中心の生活をしていた僕も、そろそろ…

万華鏡

僕の見つめる世界は、まるで万華鏡のように形を変えてゆくよ。 機嫌のいい人や悪い人。 プライベートな話題をオープンに話す人もいるし、いつも他人に身構えていて、本心がどこにあるのか掴めないような雰囲気の人もいる。 一体、話の根拠がどこにあるのか分…

サプライズ

まるで砂時計の中の砂の一粒一粒が、逆に天に上るように時間が流れる。 黄昏の空は、遠い記憶の中のあの街へと続く扉のようだった。 あの頃見つめていた黄昏。 何だか今日は、空が不思議とあの頃の黄昏の色に似て見える。 僕は、故郷である広島の空を見つめ…

小田日和

小田日和 一月末。 冷え込んでゆく、その夜の広島グリーンアリーナでは、キラキラの照明とスポットライトが辺りを旋回していた。 眩く光り輝くステージには、六十七歳になる小田和正の姿があった。 また一人、素敵な音楽家のライブを体験出来た歓びを胸に、…

美しく、可愛い花達を愛さぬ女性は、ほぼいないみたいだ。 日曜日の午後。 真新しいガーデンハウスには、様々な人が出入りし賑わう。 めでたくオープン日を迎え、晴れやかな天候に恵まれ、一月下旬だけど温かかった。 フラワーショップ“Rin”と名付けられた店…

琥珀色のルポタージュ

琥珀色のルポタージュ 天気予報では、雨が降りそうだった火曜日。 きららカフェへと向かい、家を出る頃には、時折空が明るく輝き、街に陽射しが降り注いでいた。 二〇一五年の初ライブ。 地元出身のシンガーソングライターで、今は東京で頑張っている二十歳…

2015 初LIVE

今年初のライブが、あすあるのでお知らせします。 いつもお世話になっているきららカフェさんで、地元出身の菊池裕司さんのライブがあり、僕もフレンチトーストとしてマスターと一緒に演奏します。 当日は、マスター特製のカレーやココナッツオイル入りのケ…