SEA

ちょっと故郷の町に会いに行ってきました。
動画とフォトをどうぞ!




   SEA

パールホワイトの故郷の空
3月の風はまだ冷たく、重ね着したシャツの中を風がかくれんぼ。
堤防には中学生くらいの女の子がふたり。
コンクリートに並んで腰をかけ、笑顔で語り合っている。


静かな水平線。
まるで愛のように、小さなさざ波が太陽の光を反射し、遠く夢の中へと揺らめいている。
ブリリアントグリーンの海は、どんな喜びや悲しみを呼吸し、意識に時間を取りこんでいるのか。


あのカモメの翼に腰かけて自由な空へ舞い上がりたい。
熱い情熱に任せ人生を楽しめばそれでいいんだ。
僕らには限りなき愛の歌があるから。


水平線の彼方にぽっかりと浮かんだ船の汽笛が、なんだか凄く威勢よく勇気の鐘を鳴らすようにこの胸に響いてくるよ。


ああ、君の手を取りどこまでも駆けてゆきたい。
白い砂浜に描いた恋人達の愛の言葉が、うち寄せる波に遠くさらわれて、その思いの一つ一つが永遠の調べを奏でながら、この青い星を楽園へと導いてゆくよ。



耳を澄ましてみよう。
目をこらしてみよう。


そうすればきっと、真実や愛がいつでも僕らに優しく語りかけてくれていることに気付く筈さ。


僕達に限界なんてないんだ。
その意味が、僕にもだんだん分かってきたようだ。


愛があればそれでいい。
愛し合えればそれだけでいい。


僕は、どこまでも遠く広がる故郷の空の下に佇み、大地のふところに抱かれながら、幸せ色の風景の中に溶け込むように、海を見つめては一瞬浮かんだ心の詩をしたためているよ。