LITTLE GIRL

2009 PRIVATE LIVE



     LITTLE GIRL
Words & Music by Yoshinori Sugawara


Little girl メインアベニュー 日常を塗り潰しながら
街角佇む 君を大人にする
Little girl 壁伝い 転がった 青春の苦闘
誰もが真実に 瞳伏せ 塞ぐ
Little girl 擦れ違った街の風が髪を撫で
それは俺の愛の歌 肩抱き寄せ 頬にキスを Little girl


Little girl 無邪気な笑顔見せ 不意に寂しがって
目眩に崩れ落ち 喧噪 埋もれても
Little girl 生きることは難しいけど 感動を
連れて 真っ直ぐな気持ち 持ち続けて 綺麗になって Little girl



真実に戸惑ったら 俺を呼んで欲しい
安らかな愛を捧げ 君を包んであげよう fn fn I Love You


Little girl 擦れ違った街の風が髪を撫で
それは俺の愛の歌 肩抱き寄せ 頬にキスを
Little girl 生きることは難しいけど 感動を
連れて 真っ直ぐな気持ち 持ち続けて 綺麗になって Little girl






   LITTLE GIRL


 リトルガール。
 俺は君に伝えたい言葉がある。


 メインアベニューを見つめていると、俺達人間の欲望が心満ち足りてゆくことなく、日常という時の流れを、毎瞬毎瞬途切れることなく塗り潰しながら、一つ一つの心の形を生み出し続けていくのがよく分かる気がするよ。
 安らかな愛を、清らかな夢をその胸に求め続けて生きようとするならば、事実と真実との違いや、言葉の暴力の陰湿さであったりだとか、理解し続けてゆかなければならない人の世に生まれ落ち、君が獲得する教訓がたくさんあるだろう。


リトルガール。
 俺はいつまでも君の味方さ。



 今、この胸に甦る青春の苦闘を思い返せば、俺の人生には途出した心の闇に広がる痛みがあったと思う。
 俺の悲しみを告白する度に表情を歪め、口ごもる人々を思えば、俺の人生の証人はやはり、俺自身と愛する音楽なんだって痛感するんだよ。
 俺の場合、自分を愛することは、まず心の痛みを叫ぶことから始まったんだ。
 白紙に書き殴った熱い気持ちをメロディーに乗せ、ギターをがむしゃらに搔き鳴らしながら歌い続けたロックンロール。
 俺は、いつも真実が見えなくて、そいつを摑み取りたくて、この世を彷徨い続けていたな。
 だけど、多くの人々は真実を直視することから生まれる心の苦痛から逃れようと日々躍起になり、自分自身を見失ってゆくばかり。
 そこに一体どんな幸福があるというのか。


 擦り切れた感情の痛み。
 馬鹿げた快楽の果ての孤独ってやつが、本当の意味で個人を社会から孤立させているものの正体だと俺はそう思うんだよ。


 俺の大切な君。
 リトルガール。
 壁伝いに街を彷徨えば、おのずと自分の魂の本当に求めている生きる欲求にいつか辿り着けると俺は信じていた。
 君の瞳に映る、世界の美しさも醜さも全ては君のものなんだ。
 その意味の一つ一つを体で理解して、この世の真理ってやつを摑み取らんとする勇気を、どうかいつまでもその胸に持ち続けて欲しいと強く願う。


 君が街の通りをゆく時、もしも優しく髪を撫でる一吹きの風を感じたならば、それは俺から君への愛の歌さ。
 俺は君を心から大切に思い、とても愛しているよ。
 忘れないでいてね。
 そっと肩を抱き寄せ、頬に口づけよう。



 君のことなら何でもお見通しさ。
 君の素敵な笑顔に一瞬影が滲む時の悲しみが、俺の心を酷く締めつけて止まないのさ。
 喧噪に埋もれてゆく日々の悲しみや寂しさが、ふと君の心の中に顔を覗かせた時、俺は優しく君に諭しかけるだろう。
 正しい理念や強い信念によって成り立っていない社会のしがらみが君を酷く傷つける時、君は本当の君自身と出会う機会に遭遇しているのだから、君を取り囲むこの世界の全てを慈しみ愛する心がきっと芽生えるに違いないよね。


 人が生きることは本当に難しいけれど、どうか君の人生にたくさんの感動が生まれますように。
 真っ直ぐな気持ちで君らしく歩き続けて。
 そして君はとても綺麗になり、素敵な大人になってゆくんだ。
 愛しきリトルガール。
 俺の心は届くだろうか。



 真実に戸惑ったら、俺を呼んで欲しい。
 安らかな愛を捧げ、君を包んであげよう。
 何度も繰り返す言葉はI Love You。


 いつまでもいつまでも、変わらぬ俺の愛の歌を君に捧ぐ。
 リトルガール。
 俺は君が大好きさ。
 この愛よ、永遠に輝け。