五月雨歌うよバラード
部屋の机に飾ったスイートピー。
赤に白、ピンクに紫。
僕は2013年のアルバム作りと共に過ぎゆく春に思いを馳せた。
とりあえず全20曲の詞を書き切り、昨夜はライブハウスHIDEAWAYへと出掛けた。
新しいアルバムを構成する楽曲は、パソコンのキーボードの脇で咲く、花瓶に活けたスイートピーの彩りのように、僕の胸に温もりの明かりを灯し、点在しているようだ。
いつも作詞に苦労して未完成のアルバムを残していた僕は、今年は何とかこのアルバムを形に出来そうだ。
アルバムの格を成すコンセプトは、資本主義だった。
今、この国の抱える殆どの問題は、きっとこの資本主義という価値観に染め抜かれているに違いないと僕には思えてならなかった。
3.11以降のこの社会の壊れたレールの彼方にある筈の、僕らの幸せに手を伸ばしてみる。
感じ、考えることを止めた現代の人の生き様に思うことを、僕なりに誠意を込めて正直に告白したこのアルバムを、今年は社会に伝えていきたい。
昔の曲もあるけれど、ライブハウスで歌う日々の中で、やっぱり今は原発問題などを中心にロックをやることが、僕にとって一番重要なことだと思った。
勿論、散々そんなことばかり考えたり、ブログなどで個人的発言を続けてきた僕だったけれど、今回のアルバムの全楽曲のメロディーをまず最初に書いた時、今はこの歌を届けていくことがベストのように感じた。
また、ブログなどで紹介していこうと思う。
昨夜のライブは、とてもラフでリラックスしたムードで進んでいったように思う。
飛び入りで歌えるこの夜に集まって来ていた、ギターとドラムと共に即興でセッションという流れになり、楽しんだ。
リラックスしてコーヒーを飲みながら映像を見返し、今後の音楽活動にこの胸の情熱は止むことを知らない。
五月雨歌うよバラード
Words & Music by Yoshinori Sugawara
ふとした幸せを思う 五月雨降り
ロマンをこの胸に
一輪のバラ持とう 人はまだ幸せの青い鳥追いかける 切なくて
五月雨歌うよバラード 今あるものを抱きしめよう
隣の芝生 青く見え 心のゆとり失くしてる
ゆっくり生きよう 悪くはない気分だよ
ONLY ONE 人生は OH YEAH
会社や学校で NOが言い辛くて
悪どいことなのに
目を伏せること多く この国は地に落ちた 幸せが小さくて嫌になる
五月雨歌うよバラード 些細なことが出来なけりゃ
幸せなんて守れない 苛々しちゃつまらないよ
紅茶をいれよう カステラ切り 詩を読めば
うたかたの夢巡り OH YEAH
安らかな時間に心満ちてゆく 五月雨にハミングを重ね歌うよ
話をしたいな 君の人生語ってよ
温かく触れ合えば OH YEAH
五月雨のバラードに OH YEAH