DREAM COMES TRUE
ふと、空に飛行船を見つけた。
そういえば、子供の頃、叔父に連れられた姉と僕は、飛行船を見せてもらった。
自由、平和、冒険に勇気。
少年が幼心に求めるそれらを、飛行船は僕の心に強く印象付けて、記憶の奥深くへと焼き付いた。
いつから僕らは、夢見ることを諦めるようになるのだろう。
この世界の真実が重くて、自由の翼を畳んだまま、夢からの逃避を続け、心の中の愛の炎を委縮させてゆくよ。
愛の委縮は、心を頑なに変えてゆく。
僕らの抱えた暮らしは、まるで希望のあすを歌えないで、震え脅えている様だ。
世界で一番最初に空を飛ぼうとした人間は、当時の世の中では変人扱いを受ける空想家だったのかなと想像してみた。
僕らの心のポケットには、いつだって本気になって探せば、夢が溢れていそうに思えて、人生で人々が本当に求めている、その答えを、空を飛ぶ飛行船の姿にそっと重ねてみた。
きっと、僕らの夢を遠ざけているものは、この世界などではなくて、本当は自分の頑なになってしまっている心だ。
自由への扉は、本気でYESと叫べば開くに違いないって気がするよ。
勿論、その為には人それぞれの、夢に汗と情熱を費やす時間が必要だし、時期もあるだろう。
だから、僕は自分にNOとは言えない。
自分のこの人生の中で、夢を実現することが出来るかどうかは、自己責任によるところがとても大きいと思うから。
僕らは、自分自身にNOを言うことを覚え大人になった。
そして、それを認め、あるがままのちっぽけな今の自分を、素直に認めることから、きっと夢は僕らの人生に歩み寄り始め、近づいて来るんだ。
僕らは皆、人生の中で覚えたもの全てに、このしがらみの街の叫びと共に捕まり、自由をなくしてゆく。
だから、僕らは正義の意味を、自由の意味を勝ち取ってゆかなければ。
そして、僕はこう叫ぼう。
Yes I Can
Dream Comes True