iPhoneのリズムで

九月下旬へと季節は移ろってゆく。
この頃は長年続いていた生活パターンに大きな変化が訪れていた。



二十一の頃以来の人生の流れのうねりを感じながら過ごす。
生活のリズムがまだ掴めてはいなかった。
ノートパソコンを使ってのデスクワークをする時間も上手く取れていなかった。
その分iPhoneを使用するようになる。
LINEを始める。
縁遠くなってしまっていた姉とのやり取りが生まれ、ふる里への限りなき郷愁を音楽の中に閉じ込めた。


ツイッターでは大きく文体を変えることはなかったような気がする。
だがLINEでは話言葉が重宝することを実感する。
サクッと検索的なリズムが丁度いいということなのだろうか。
LINEは文章言葉を使って心を敢えて着飾らなくてもコミュニケーションが成立し易くて、絵文字を交えれば誤解が生まれ難かった部分があったのだろうか。
何となく少し使ってみて主観を書き残す。
これらの全てがスティーブ・ジョブズからの影響だった。



iPhone的な端末のリズムが僕の日常を刻み始めていた。
小さな端末の窓の中には世界の一面が集約され、心の描写の手法も変化し続けてゆくよ。