循環

「循環」


敵と味方の記号


ぼくらが勝手に心の中で線を引き
壁をつくって分け隔てた幻なのだろう



自らが否定したルール上を
生きる人々をも受け入れ自由を許すならば


きっとやがて愛は循環し


敵も味方も全てが自分の一部であり


間違った存在など初めからいなかった
という平和に辿り着くのだろう




「贈り物」


愛してる


それ以外のものは全て不必要だとつぶやけば


一瞬風のやんだ午後の街角が愛に輝いてみえた


その澄んだ次元の面影を壊さぬように


僕はメロディーに記憶し


言葉に心をかぶせた


それが僕の真心という名の贈り物